2008年8月10日日曜日

うれしかったこと


 昨日、マリアルバの入植70周年記念の本の出版パーティーで知り合ったベルの家で、送別会が行われた。ベルが日本へ出稼ぎに行くからだ。手作りの煮しめ、おにぎり、ブラジルの揚げ物、どれもおいしかった。

 そこで、生徒リランのご両親に会った。そこで、いろいろな学校の内情などを聞いた。父兄会では、生徒たちが日本語を話さないのは先生のせいだといわれて、やめてしまう先生もいたらしい。でも、リランのお父さんは、親がもっと家で日本語を使って子供と話さなければならないんだよ、と私をかばうようにいってくれた。リランのお父さんは日系二世で、遅れてブラジル人小学校に入ったそうだ。小さいとき日本語しかできなかったお父さんは、ポルトガル語ができずにいじめられたりしたそうだ。だから、無意識のうちにポルトガル語を使うようになってしまったそうだ。それが、今の家庭でもポルトガル語を使ってしまう理由だという。そんなお父さんが、リランに何を話したのかはわからない。でも、今日、学校でリランに会うと、すべて日本語で答えてくれた。今まで、ポルトガル語一色だったリランが、言葉を探しながら、一生懸命日本語で話してくれたのだ。私が何かをしたわけではないけれど、ただただうれしかった。話そうと努力しているその姿がうれしかった。ああ、ここに来てよかったと、単純だけど、そう思った。