まだ慣れない私のために、
いつも送り迎えをしてくれる方がいる。
日系一世である。
お父さんが第二次世界大戦で将校だったため、
戦後仕事がなく、ブラジルに家族で来たという。
貧しくて大変だったと話してくださった。
50年ブラジルに住んでいる日系人は
日本の政府の援助で日本に一度帰国させてもらえるそうだ。
しかし、彼は来るときも国民の税金を使ったのに、
帰る時もなんて・・・・と、室生犀星の詩を歌った。
”ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや”
だから、帰れないと。
故郷には錦を飾るものだから、と。
実際に聞く日系一世の方のお話。
笑顔で陽気に話してくださったけれど、
「帰りたいけど帰れない」という
一抹の寂しさがその声から感じられたのは
私の気のせいだったのだろうか。
今日もポル語お休み。