2008年8月3日日曜日

「ふるさとは遠きにありて」

まだ慣れない私のために、
いつも送り迎えをしてくれる方がいる。
日系一世である。

お父さんが第二次世界大戦で将校だったため、
戦後仕事がなく、ブラジルに家族で来たという。
貧しくて大変だったと話してくださった。

50年ブラジルに住んでいる日系人は
日本の政府の援助で日本に一度帰国させてもらえるそうだ。
しかし、彼は来るときも国民の税金を使ったのに、
帰る時もなんて・・・・と、室生犀星の詩を歌った。

”ふるさとは遠きにありて思ふもの             
そして悲しくうたふもの             
よしや             
うらぶれて異土の乞食となるとても             
帰るところにあるまじや             
ひとり都のゆふぐれに             
ふるさとおもひ涙ぐむ             
そのこころもて             
遠きみやこにかへらばや             
遠きみやこにかへらばや”

だから、帰れないと。
故郷には錦を飾るものだから、と。

実際に聞く日系一世の方のお話。
笑顔で陽気に話してくださったけれど、
「帰りたいけど帰れない」という
一抹の寂しさがその声から感じられたのは
私の気のせいだったのだろうか。

今日もポル語お休み。